映画 JOKER ジョーカー 感想

映画 ジョーカー JOKER 感想について。

 

〇感想

金獅子匠おめでとうございます。「ROMA/ローマ」や「シェイプ・オブ・ウォーター」に続いて、金獅子賞を獲得した=アカデミー賞はほぼ確定済みと言えますね。見た感想は、この上ない面白さを感じました。善と悪の境界線がぶれていて、全然クリアになっていない。今までの映画は勧善懲悪であることがほとんどですが。ジョーカーという存在を悪とたらしめる形、固定することはできない形で、新しいジョーカーを描いたことがすごいです。〈本当にジョーカーは社会が生んだのかもしれない。劣悪な環境、貧富の差や夢すらも馬鹿にされる、その中でジョーカーが生まれてしまった。社会の象徴か、民衆の思いの象徴なのか、時代を変えるカリスマ的象徴か、時代を混沌にする厄災の象徴なのか、民衆は知らないだけ。ただ近くにあいつはいる。いつでもなれる。そうジョーカーに。〉というような思いにかられました。主役のホワキン・フェニックスの笑い方が徐々に狂気と化していく様がすごい。初めは、脳の一部疾患により、急に笑い出してしまうという設定。周りが急に笑っているアーサー(演:ホワキン・フェニックス:後のジョーカー)にドン引きしているところ、カードには脳の疾患によって急に笑い出しますと丁寧に書かれています。徐々にジョーカーへと近づく中、最後にパトカーの上で一番の笑いを見せます。そこには、本人にとって最高の喜劇が起こっている感覚であり、本人にとっては救いなのでしょう。見ている側には狂気にしか感じとれない。この笑いの使い方が絶妙です。愛想笑いとか、気を使った笑いでなく、本当に笑いたくて止まらない笑いを見せます。キャッチコビーは、「本当の悪は笑顔の中にある。」という言葉。映画を見終わったあとに真実だと思える根拠の強いメッセージでした。

 

今までの、「ダークナイト」や「バットマン」や「スーサイド・スクワッド」においてのジョーカーは悪役としての魅力とカリスマ性があり面白いです。しかし、本作のジョーカーにおいては人間味が溢れています。身体の弱い母親と2人暮らし、いつかはコメディアンになるという夢をもちながら、ピエロの仕事をしているという設定です。

背景については、1970-1980年代。当時のゴッサムシティは、【ストライキ】や【社会格差の拡大】や【治安の悪化】が問題となっています。衛生局がストライキしていることで街中にはゴミが広がっています。貧困者がゴミを蹴っているシーン、腐臭を嫌がるシーンがあります。社会格差により、精神にトラブルを抱える人たち、少数の富裕層が権益を独占しているため、必要なケアが提供されなくなってしまう。そこで、激しい抗議活動や暴動へと物語につなげていきます。治安の悪化はそれに付随した形で、若者がストリートギャングとなり、面白半分で人を襲う。善悪が全くつかない状態。富裕層が底辺層を罵り、傍若無人な振舞いをします。

上記のような環境下でも、コメディアンとなるために、ピエロの仕事も頑張りながら常に笑っています。だって人を楽しませたいからという思い。しかし、楽器店の看板をもちセール販売のパフォーマンスをしているところ、ストリートギャングの子供たちに看板をとられたあげく、逃げられ、看板を顔面にぶつけられ、ふくろただきに会います。職場の上司は、その状況を知らん顔で、看板をちゃんと返してこい、給料減らすぞと言われます。パワハラ野郎です。同僚には、拳銃を押し付けられ、自宅に帰ると母親の世話をする。唯一の楽しみは、マレー・フランクリン・ショーを見ること。アーサーは、夢を見ます。コメディショーに出て、どんなことを話そうか。現実にかえると、そこにはまた母親の介護と仕事の日々です。小児病棟で、ピエロのパフォーマンスをすることになったアーサーは誤って拳銃を落としてしまいます。上司からはもちろんクビを宣告されてしまいます。職業なし、金なし、友達なし、恋人なし。無いものばかりだけど、アーサーは笑い続けます。クビ後に地下鉄内で富裕層といざこざがあり、富裕層の連中に因縁をつけられた際に、ふと拳銃を放ってしまいます。そこからアーサーの人生は変わったのです。

富裕層を殺した、ピエロ姿の私刑人とニュースで流れます。貧困層たちからはヒーローの象徴、反乱を示す象徴として描かれ、暴動を起こすときには全員ピエロのお面をかぶっているわけです。映画の中では物凄い惨劇として描かれています。このような過程があるからこそ、ラストがまさに圧巻、圧倒されます。

 

〇おすすめポイント!知ればもっと見たくなる!

1.今までのジョーカーを比較してみよう!

ジャック・ニコルソン 

バットマン」1989年 

ティム・バートン監督

【喜劇・愉快・ミュージカルチックなジョーカー】

愉快でミュージカルチックな表現が特徴的です。奇妙で怖いという印象。他の映画ではジョーカー誕生の話は映像で描かれていませんが、「バットマン」1989年では描かれています。廃液タンクの中に入り、九死に一生を得たあと、ずっと笑顔の状態になり、別人格と化します。ゴッサムシティに、有毒性物質を化粧品にまぜて、皆ずっと笑顔状態にし、大量虐殺を企てます。武器にはロングガン、アシッドフラワー、ハンドブザーがあり、原作をしっかりと意識しながら、ティム・バートン監督らしいと思えるブラックでダーティーな仕上がりになっています。

 

ヒース・レジャー 

ダークナイト」2008年 

クリストファー・ノーラン監督

【圧倒的悪の美学・悪のカリスマ・暗黒面に引きずり出す引力・狂気のジョーカー】

ここまで不気味で、恐怖に陥れる様がすごい作品。きっと、ジョーカーが飛躍的に有名になったのはこの「ダークナイト」が強いと思います。なぜなら、公開前にヒース・レジャーは薬物の過剰摂取で亡くなり、2008年度のアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。ジャック・ニコルソンと比較すると、原作に従った武器や誕生が省かれています。彼の過去については、親によって口に大きな傷ができてしまい、あの特徴的なメイクをすることになります。ヒース・レジャーによるジョーカーで一番の見どころは、正義の象徴であるハービー・デント検事を、暗黒面に引きずり、トゥーフェイスと化してしまう。その過程が、彼の笑い方の気味の悪さと、このうえない表情による不気味さが出ており、史上最悪の悪役が誕生したと言えます。

また、クリストファー・ノーラン監督は有名だから詳細は省きますが、「ダンケルク」「インター・ステラー」「メメント」「インセプション」などトリッキーな映像表現者で、映画の終わり方に違和感や意味深なメッセージを残してくれる名監督なわけで、「ダークナイト」は今までのヒーロー映画にはない仕上がりです。こんな面白さはDC映画しかなくて、マーベル作品のような勧善懲悪でないところが魅力的です。

 

ジャレッド・レト 

スーサイド・スクワッド」2016年 

デヴィッド・エアー監督

【おしゃれ・最先端・全部銀歯・ハーレイクインといちゃいちゃジョーカー】

中々セクシーなジョーカーです。ファッショナブルで、ハーレイクインといちゃいちゃしています。今までのジョーカーにはないです。スクールカーストの上位にいる感じのリア充的雰囲気があります。嫌いじゃないんですけど、映画の物語上、色んな悪役が出てくるため、ちょっと埋もれている感じが否めません。有名な話で、ジャレッド・レトは役作りの一環として、共演者にエロ本や豚の死骸などを送ったようです。不気味さで言えば、ヒース・レジャーにかすりもしませんけど。

デヴィッド・エアー監督は、「トレーニング・デイ」「フューリー」「ワイルドスピード」に関わっています。次作では「ハーレイクインの華麗なる覚醒」も上映されます。

 

2.監督の過去作を知ろう!

本作「ジョーカー」はトッド・フィリップス監督です。

フィルムグラフィは。

全身ハードコア GGアリン (1994) 監督・製作
Screwed (1996) 製作
Frat House (1998) 監督・製作
ビタースウィート・モーテル (2000) 監督・製作
ロード・トリップ (2000) 監督・脚本・出演
アダルト♂スクール (2003) 監督・製作・原案・脚本・出演
スタスキー&ハッチ (2004) 監督・脚本
恋愛ルーキーズ (2006) 監督
ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習(2006) 原案
オール・ザ・キングスメン  (2006) 製作総指揮
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い (2009) 監督・製作・出演
デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断 (2010) 監督・製作・脚本
ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える (2011) 監督・製作・脚本
Project X (2011) 製作
ハングオーバー!!! 最後の反省会 (2013) 監督・製作・脚本
ウォー・ドッグス (2017) 監督・製作・脚本  です。

ここで、注目していただきたいのは、「ハング・オーバー」シリーズです。これは男4人がバチェラーパーティーで、遊びまくりで、二日酔い(ハングオーバー)するわけです。みんな二日酔いだから何も覚えていないため、1つ1つ残っている手掛かりから、徐々に解明されていくコメディ映画なんです。これが最高に面白くて、トッド・フィリップス監督と言えば、真っ先に思いつくのは、ハングオーバーと言っても過言ではないです。そのため、私は彼はコメディが好きなんだと勝手に印象づけていたため、本作のジョーカーを見たときにショックを受けました。ここまで、社会性やブラックユーモアやいかにもアメリカ映画らしい作品を作れたことに感激でした。

ハングオーバーだけでも見ると、監督の映画表現の領域の広さに感嘆としてしまいます。監督曰、倫理観に欠けていると言われている作品であるが、そこに面白みがあり、コメディの本質は、破壊的かつ不謹慎な物だと定義しています。

ハングオーバーでは、ブラッドリー・クーパーが主演で出ています。本作のジョーカーでは制作に関わっています。ブラッドリー・クーパーと言えば、本年度アカデミー賞において、作品賞と主演男優賞と脚色賞においてノミネートされました。その作品をブラッドリークーパー自身が監督と主演をした「アリー/スター誕生」です。レディー・ガガがヒロインをすることで有名でもありましたが。あと、マーベル作品の「ガーディアンズ・オブ・ギャクラクシー」のロケットの声をあてています。外せないのが、「アメリカン・スナイパー」と「世界にひとつのプレイブック」と「運び屋」です。カッコよくて良いです。

 

3.ホワキン・フェニックスのどこが魅力なの?

完全に個人的主張でしかないのだが、「ビューティフル・デイ」をまず見ろと言いたい。この一本に彼の演技する力と魅力と色気がすべて込められています。PTSDを抱えた退役軍人役の苦悩と葛藤から、少女を1人助けるという過程における最後の結末とダイナーで話す最後の台詞が堪らなく好きだ。あの風景と2人の瞳と、生きていく覚悟が詰まっている。それから、「インヒアレント・ヴァイス」や「教授のおかしな妄想殺人」や「グラディエーター」や「her/世界でひとつの彼女」でも見てください。結果最高なのは変わらないですけど、「ビューティフル・デイ」はカンヌ国際映画祭男優賞受賞していますからね。見ておいて一番特です。

彼の魅力を本作のジョーカーに合わせて2つに分けて語ります。

・彼の瞳!

彼の瞳は大きなグリーンなんです。マスカットのような色合いをもっています。だからなんだと言いたいかというと・・・・・緑がもたらす効果には二面性があります。

「リラックス効果」「穏やかな気持ちを与える」「鎮静作用」があると言われています。一方で、グリーンアイは「嫉妬深い」と言われたり、夢に汚い緑が出てくる場合は、「精神状態が不安定で苦しんでいる」ことを示します。

まさに、本作ジョーカーで特徴的な印象の言葉ですよね。精神安定剤を飲んでいる間は、好きな子とデートしたり、コメディアンとして大成したような安定した描写がある反面で、薬を止めて、すべてが幻想であることがわかり、精神状態が徐々に不安定になっていく様で、彼の目は濁っているのです。冒頭から、彼は鏡に向けて笑うシーンから始まります。しかし、彼の目から涙が出ており、メイクの緑と青が混ざったようなものが濁って落ちていきます。ジョーカーになる前は泣いて落としていた濁りはずっと目の中に入り込んでしまったんだと考えます。

因みに、緑色の瞳は他の俳優さんで言うと、「ミラ・ジョヴォ・ヴィッチ」「エマ・ストーン」「トム・クルーズ」が挙げられます。

 

・彼のダンス!

言わずもがな、電車内で富裕層であるエリート3人組を銃で殺害します。その場を走り出します。彼の行きついた場所で、静かに1人でダンスをします。曲に合わせたスローダンスはまさに【変化】の【予兆】で、【悲劇】の【喜劇】で、【沈黙】からの【覚醒】という変換をもたらすシーンです。この優雅でありながら、鏡に写るもう1人の自分、薄暗い蛍光灯それは正に【死の舞踊】なんです。そして、富裕層に勝ったという【勝利のダンス】でもあります。他にも、母親を殺し、自宅で髪を緑色に染めながら踊ります。自信に満ち溢れた彼は、次に階段で踊ります。その前までは、階段をよろよろと覚束ない足取りであったが、ジョーカーとして目覚めた彼は、その階段で【ロックン・ロール・パートⅡ】ゲイリー・グリッターの曲が流れ始め、荒れ狂う姿が印象的です。この【自信に満ち溢れたダンス】は、ゴッサム・シティの道化師マスク軍団の暴徒と集結を示唆していると考えます。貧困層のヒーローであるジョーカーの雄叫びのようなダンスはすべて予兆を示しています。そして、感化されている貧困層のピエロマスク軍団は知らない間に、カリスマに惹かれて都市暴動へとなるのです。

因みに、ダンスで印象的な映画と言えば「サスペリア」です。ダンスは時に儀式、芸術、自己表現の場などでありますが、「サスペリア」の独特な舞踊は、「ヘレディタリー/継承」を彷彿させながら、「ウィッチ」に似たような恐怖がそこにはあります。

 

4.他の映画が繋がっていく無限の樹形図!

1つの映画を調べるとたくさんの映画の影響を受けていることがわかります。すると1つの作品がより深く知ることができ、めっちゃ楽しくなります。監督が参考にした作品や個人的にこの作品は近いのかなと思うものをいくつか挙げていきます。

・「セルピコ

内容:実話をもとに、名匠シドニー・ルメット監督が警察内部の腐敗と戦う青年刑事の姿を描いた社会派ドラマ。警察学校を卒業後、ニューヨーク市警の勤務に就いたセルピコ。しかし彼は地元の麻薬を取り仕切るボスからの賄賂を拒否したために左遷させられる。汚職が公然とはびこる中、セルピコはたったひとりで戦い続ける。孤立無援の彼はやがて危険地帯へ送り込まれるが・・・

関連している所:主人公の閉塞感が、本作のジョーカーの社会観に影響を与えているため。

・「タクシードライバー

内容:大都会・ニューヨークを舞台に、うっ屈した生活を送る1人のタクシー・ドライバーが、自分の存在を世間に認めさせようと『行動』を起こす心のプロセスを追う。

関連している所:都会の穢れに静かに怒りをため込み行動する様が、本作の社会への怒りの表れとなっているため。

・「カッコーの巣の上で

内容:刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装い、精神病院に入ったマクマーフィは、絶対的な管理体制をしくラチェット婦長のやり方に反発を覚える。マクマーフィは、管理されることに慣れ、無気力になっていた入院患者たちに生きる希望と活力を与えようとするが。

関連している所:不良である彼が精神患者の中で圧殺される様が、本作で母を枕で圧殺し、憐れみや敬意が憎悪へと変わる様と繋がる。

・「キング・オブ・コメディ」

内容:「タクシードライバー」「レイジング・ブル」のマーティン・スコセッシ監督&ロバート・デ・ニーロ主演によるブラックコメディ。コメディアン志望の青年ルパートは、有名コメディアンのジェリーに接触し自分を売り込もうとするが全く相手にされない。そこでルパートは、ジェリーの熱狂的ファンである女性マーシャと手を組んでジェリーを誘拐し、自らのテレビ出演を要求するが。

関連している所:才能が曖昧なコメディアン、本作では悲惨さが強い。

・「ある戦慄」

内容:現代。深夜のニューヨーク。下町で2人のならず者ジョー(トニー・ムサンテ)とアーティ(マーティン・シーン)は、通りがかりの男から金を強奪したうえ惨殺した。午前2時をまわった高架線の駅。サラリーマンのウィリクス夫妻(エド・マクマホン)と(ダイアナ・V・D・ブリス)が4歳の娘をつれて乗ってきた。この時すでに座席の片隅には浮浪者が1人眠っていた。

関連している所:主人公アーサーが、地下鉄で3人の男ともみ合いになるシーンが、この作品を彷彿させるため。

・「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

内容:落ち目の俳優とそのスタントマンの2人の友情と絆を軸に、1969年ハリウッド黄金時代の光と闇を描いた。テレビ俳優として人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目指すリック・ダルトンと、リックを支える付き人でスタントマンのクリス・ブース。目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに神経をすり減らすリックと、いつも自分らしさを失わないクリフは対照的だったが、2人は固い友情で結ばれていた。

関連している所:トッド・フィリップス監督は、ジョーカーを1970年代から1980年代風の世界で描いてみたかったと。1970年代の映画を愛した監督と、タランティーノ監督は1960年代を愛した作品を。つまり、その時代背景をしっかり練った作品という意味で関連していると言えます。どちらも映画愛に溢れていますね。

・「時計じかけのオレンジ

内容:非行少年による暴力が横行する近未来のロンドン。アレックスも仲間を引き連れ、喧嘩とレイプに明け暮れる日々を過ごしている。ある夜、中年女性を死に至らしめた彼は刑務所行きに。しかし2年後、とある治療法の被験者になることを条件に、社会に戻ることを許されるが。

関連している所:カリスマ性のある悪役が主人公という点です。時計じかけのオレンジのアレックスは、実にユーモアに富んでいて、ナッドサット語が特徴的で、若い反逆児の性行為とサイコパスが印象的です。

・「ミザリー

内容:猛吹雪の中事故に遭い狂信的な読者と共に閉じ込められた人気作家の恐怖を描く、スティーブン・キングの原作を映画化したサイコ・スリラー。

関連している所:サイコに豹変する様。

・「女王陛下のお気に入り

内容:18世紀イングランドの王室を舞台に、女王と彼女に仕える2人の女性の入り乱れる愛憎を描いた人間ドラマ。

関連している所:したたかさと情念、愛を奪うために悪女へとなる様。

・「ゴーン・ガール

内容:幸福な夫婦生活を送っていたニックとエイミー。しかし、結婚5周年の記念日にエイミーが失踪し、自宅のキッチンから大量の血痕が発見される。警察はアリバイが不自然なニックに疑いをかけ捜査を進めるが、メディアが事件を取り上げたことで、ニックは全米から疑いの目を向けられることとなる。

関連している所:何を考えているのかわからない様。

・「モダン・タイムス」

内容:チャーリーは大きな工場で職工をしていたが、毎日同じ機械を扱って単調無味な仕事を続けている内に、とうとう気が変になって乱暴を働くようになり病院へ入れられた。全治はしたけれど工場はクビになるし、医者には興奮は禁物だと注意された。とぼとぼ街を歩いていると暴動の群集に捲込まれて、彼は首謀者と見なされて投獄された。

関連している所:本作に登場しており、アーサーがそれを見ながら笑い、印象的なシーンとなります。この「モダン・タイムス」が人生にとって、悲劇か喜劇か、コメディなのか、アーサー自身に問いかけるシーンと言えます。

 

〇まとめ

言いたいことはだいぶ書けた。ジョーカー最高!!